"って感じの喧騒っぽい音が不意に沸いてビクッ!てする。・・・いや、TVが映って音が出てるだけなんだけれど。慣れないなあ(挨拶)
えーと、今日は2007年問題について(笑)
皆さんは御存知でしょうか?いわゆる『団塊の世代』が定年とともに、それまで基幹システムの構築・保守に携わってきたベテランが現役からリタイアすることで、それまでのシステムの保守が困難になるという問題です。
#私はこの問題を『ダニエル問題』と心の中で呼んでいます。
一応ITエンジニアの末席(?)である私もこの問題は人事ではなく、若い世代への技術継承は頭の痛い課題です。そう、技術というのはいとも簡単に失われるものなのです。
それはあたかも匠の仕事のようなもので、知識やノウハウは後継者に引き継がれなければ途絶し、同じものを作り出すためには先人と同じような労力をかけて再び開発をする破目になってしまいます。
なぜ、そんなことになってしまうのでしょうか?
どうして過去のノウハウや知恵が継承されないのか。それはシステム開発などは複雑でマニュアル化が困難ということも有りますが、自転車操業で新しいシステムの開発をこなしてゆく中で人を育てる余裕が無いというのも要因の一つです。すなわち厳しい市場の要求を満たすために、ベテランがコアの部分をこなし、その結果何時まで経っても新しいコア人材が育たない。結果ベテランへの技術ノウハウ集中が進む→何時まで経っても家に帰れない。。。という図式です。
まあ、そんな話をこんなところでしても仕方ないわけでして、そんな話をちょっと飛躍させて見ました。すなわち、このまま技術の空洞化が続き、ある日突然、技術が後退するという現象です。いま皆さんが使っている便利なアイテムがある日突然入手できなくなる世界。
例えば、携帯とか。リチウムイオンバッテリーを高容量小型化する技術はこれも職人技というものです。この技術が失われ、小型化した商品はあるひとつ姿を消して、10年前の巨大な携帯に逆戻りするとか。あるいは携帯電話そのものが生産できなくなる。(ネットワークが維持できなくなるとか)考えただけで面白い現象です。
そんな時代になると、中古市場に残留している便利な品々の価値が向上したりします。ロストテクノロジーの失われた品々というわけです(笑)
また、コカコーラの原液の調合はコレも企業秘密で、真偽のほどは定かではありませんが製法を知るものは世界でも数名といわれてます。ある日偶然にもこのメンバーが一斉になくなってしまったら、コカコーラの製法は永遠に失われ、市場から姿を消してしまうということになってしまいます。
・・・なーんて話を引き合いに出し、同僚に『・・・なので技術の継承は大事なんだよー』というふうに話を持ってゆくはずだったのですが、『別にコカコーラなんて無くても死なないし、ケータイなくなったって別にいーじゃないですか。かえって世の中マターリします』と言われてしまい、改めて時代の変化を感じずにはおれない、2006年の1月でした。。。orz