気が付くと4月だというのについ先日も雪が降ったりしたものだから、もう今シーズンはつかうこともないであろ、と思っていたファンヒーターを稼動させるために灯油を買いに出かける羽目になってしまいました。セルフスタンドで灯油をポリタンクに注ぎながらぼーっと妄想。
『海賊アリス』
父の仕事の都合で都会の学校から田舎の学校に転校してきた女子高生諸星亜莉栖(もろぼしありす)は引越しの片付けの手伝いから逃れるために近所の散策に出かけ、迷路のように入り組んだ下町の路地で首から時計を下げた不思議な猫を追いかけて迷子になってしまう。
迷い込んだ先で無数の石の十字架が一面に並ぶ開けた場所に出た亜莉栖は、その間を流れる小川にて光る折り紙で出来た船を見つける。手のひらに収まるほどのその小さな船に彼女がそっと手を触れると、不思議なことに折り紙の船は光に包まれてみるみるうちに巨大化して古めかしい帆船になってしまった。
好奇心の赴くままに船に乗り込む亜莉栖はそこで骸骨の船長と出会う。船長は亜莉栖にひとふりの短剣を渡すと風化して砂のように風に吹かれ消え去ってしまう。そのとき、マストの上から一人の少女が現れた。
「あなたさまのお名前は?」
「わたしの名は亜莉栖。アリスっていうの」
「アリス。……キャプテンアリス。いまこの瞬間から、わたくし、即ちこの海賊船ナイチンゲイル=バッファとその一頭は貴方様の命に従います!永久に」
はじかれたように一斉に全てのマストに帆がおり、その中央にたなびく髑髏の旗。
「さあ、キャプテン。舵をおとりください。このティスタムードの七つの海でナイチンゲイルに適う船はおりません」
「は?っていうか何これ何なの!?」
軽くパニクっているアリスに追い討ちをかけるように砲撃が唸る。
「キャプテンアリス。追っ手が迫ってきました。陀輪に手をかけてくださいまし」
少女がアリスの手をとり、陀輪に触れさせるとトチローが目覚めたアルカディア号宜しく船が唸りを上げて浮上する!!促されるままに船を操舵し砲撃を避け、反撃を食らわしてまたたくまに追っ手の艦隊を壊滅させてしまう。
「さあ、自由の海はキャプテンの海です!行きますよ!」
「わ、わ、わたし海賊になっちゃったよ!?」
ふと気が付くと亜莉栖は公園のベンチで居眠りをしていた。夢か……それにしてもやけにリアルな夢だったな……。帰ろうと立ち上がると膝の上にあった何かが零れ落ちる。拾い上げるとそれはあの光る折り紙の船だった。
翌日。桜並木も眩しい、転校初日。自己紹介を終えた亜莉栖が席に着くと先生がもう一人の転校生を紹介し始めた。その転校生を一目見て息を呑む亜莉栖。
「わたしの名はナイチンゲイル=バッハ。みなさんよろしくお願いします」
(いつの日にかつづく)
日記絵はちなみに左がアリスで右がナイチンゲイルです。アリスの心の中には髑髏の船長から受け取った短剣が消せないイメージとして残ってて、心の中でそれを鞘から抜くと海賊船が出現するとか、そんな展開。この短剣を受け継いだものは目的を果たすまで死ぬまで、いや死んでもなお無限に海賊船の船長であり続けなければならない。昼間は女子高生、放課後は海賊船の船長として"ティスタムードの七つの海"を駆け巡る萌える冒険活劇譚の始まり始まり〜♪
……っていうラノベが読みたいので誰か書いてください。