巷では絵チャでは絵が上手く見えるという都市伝説があるらしいけれど、わたしの場合絵チャでもペインタでも変わり映えしないのであった。焼肉も食べたし海にも行ったし全国的に梅雨も明けたらしいよ。
それにしてもよく雨が降りました。風の便りに実家がこの梅雨の雨で陸の孤島になっていると聞きます。単線の無人駅で一時間に1本ぐらいしか電車も走っていない唯一の交通機関(どんだけだよ)が、土砂崩れで全線運休し復旧の目処も立っていないとか。ここ最近、自然災害の少ない地域で生活しているためか、改めて大自然のおしおきです。【http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kisetsu_riyou/use/newpage1.html】さて、そんな中全国的に梅雨明けの三連休ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
わたしは遠出を計画していたのだけれど、お仕事の関係で断念。変わりにサイクリングやハイキングに出かけて日頃の運動不足をガードキャンセルしコンボチェーンすべく日々を過しています。琵琶湖の湖岸にはサイクリングロードが整備されていてその気になれば何日かかけて一周することも可能。というわけで、ひたすらに湖岸道路を自転車で走り続けました。さすがに暑い!暑すぎますが何か!?このクソ暑い中他に走っている人もあまりいるわけもなく、楽しげに湖で水遊びをしたりバーベキューしたり(ちなみにバーベキューは禁止)する人たちを横目に…横目に…くっ!プ、プラトニックすぎるぞわたしの絶対衝激ハート!
というわけで、翌日は少し遠出をしてみるべく湖北に脚を伸ばしてみる。かねてから行ってみたかった菅山寺【http://location.shiga-saku.net/e30479.html】に行ってみることに。登山道は一時間ばかりの行程でお寺には人もなくとにかくひじょーに寂しい場所。くたくたになって、ぐっすり眠りたい(永遠にね)わたしにとってお手ごろな感じ、がしかし、この時わたしはこの安直な思い付きであんなことになるとは思っても見なかったのだ…。
車を走らせて判りにくい登山道の入り口につけた私は、にわか的な山の装備に身を固めてハイキングに出発した。くそ暑い地獄を想像していたのだけれど山の上は思いのほか過しやすく、快適かに思われた。しかし、先日の豪雨の名残であろうか、ところどころ土砂が流れ出し、山からは水が流れ出しているところも多かった。こんな時期にこんなところに来る人もいないのか、道中まったく人に出会わないこともすごーく気になっていた。
ところどころにおなじみの"熊注意"の看板も出ていた。いやー、こんなところで熊とかでてきたらどうしよう。今は薄着だしざっくりいかれちゃうなー、歌でも歌いながら登ろうかなー、などとわりと真面目に考えていた。しかし、正直ホントに熊に襲われちゃうなどとは全く考えてなかった。
左手の斜面からガサガサガサって音がしてノッサリ黒い影が現れた。コレって熊じゃんか!?しかもこっちに向ってダッシュしてませんかね?ほどなくその黒い影はわたしの行く手に降り立ち猛然とこっちに向って突進してきた!速い!これってマジですか?
ほら、あのライオンとか猛獣とかが"ガオーッ"とか唸ったりするシーンがあるじゃない。
とっさに顔をかばったとき、その唸り声を間近にしていろんなことを考えてしまった。熊さんの毛ごわごわしてるよ、とかああ猛獣っぽい、とか血まみれの自分とか、昨日までのわたしとか、色々。
次に気が付くと天地が反転してた。飛び掛られる拍子に後ろにこけてしまったみたい。目を向けたすぐそばに熊がいて思わず「はうわ!」ととっさに顔を庇ってうずくまる。ああ、このまま撲殺されちゃうのか!どうせならドクロちゃんのがよったなぁ!などと覚悟をきめるも衝撃はなく、しばらくすると唸りとともに走り去っていったのだった。
一瞬の出来事だったっぽい。あまりにも突然だったのでさすがに吃驚した。立ち上がって手足を確認する。幸いにして大した怪我もなく、ミネラルウォーターで傷口の血を洗い流し、所持品を確認。カメラも大丈夫だ。熊さんは子供だったのだろう、わたしの半分ほどの大きさだった。この先どうするかちょっと考えたけれど、近くに親熊がいるとかそんなオチもあるかもしれないので、その日は引き返すことにした。
あー、ビックリした。この辺で熊が出たりしてねーwなんて思ってたらマジで出てきた。マンガみたいだよわたしの毎日…。