シエスタにて恐ろしい夢を見て眼が醒める。おそらく最近観にいったヱヴァンゲリヲン・破とサマーウォーズの影響があるのだろう。最初は映画館でアニメの劇場版を見ている夢だった。
薄暗い劇場で立ち観で映画を観ていると隣にいた子がいそいそと劇場の裏にまわって行く。そしてあたしはなぜか突然に気づく。あたしが今上映されている映画の声優である、という事実に。
慌てて手元の荷物をあさるが台本がない。困った。仕方なく側にいるスタッフ(加持さんのような人)に小声で「す、すいません。台本を貸していただけないでしょうか」少しの苦笑いと侮蔑の色がその口元に浮かぶ。「こまるんだよね、しっかりしてくれなきゃ」加持さんからコンテ付きの分厚い台本が手渡される。お愛想笑いで台本を受けとったあたしは必死にページを繰った。い、いまどこなのよ!?・・・?・・・あ、ここかな?手元が薄暗い所為もあって見難い台本。しかもストーリィもわかんないので、このあたりかというところしか判らず、次第に焦りが。あたしの出番は・・・この辺からか。やば、時間ない!!
しばらく台本と画面を往復した後、意を決して舞台裏に回る。そこにはマイクとか他の声優さんがいて今上映されている映画の声をそのまま読み上げていた・・・ってどんな映画だよ!怖そうな碇指令によく似た監督さんみたいなのがあごの下で手を組んで現場を睥睨している。ピ、ピィィィィィィィイイイイイインンンンチ!!一生懸命に台本をみて科白を頭に積み込む。その間にも刻一刻と自分の出番が迫ってくる。このシーンは意識を吹き返したあたしがいきなり叫びながら飛び起きる場面だ。
やば、すごい汗かいてきた。なぜか手袋にコートを着込んでいるあたしは意を決して上着を脱ぎだしてマイクに向かう。覚悟を決めて集中して本気でやれば、土壇場でなんかすげー力が出てやれちゃうんじゃないかあたしってば!と、ヒートアップする中で心の芯は冷めてきた。よしやる!なんか自信でてきた!
マイクの前に立ち最初の科白を準備する。しかしそのときすべてが真っ白になった。動画見ながら、これどうやって入るタイミングを計ればいいの!?とか、前後の状況わかんないからどんなテンションで入ればいいのか、とかそもそもどんなキャラなのかもわかんないし、他のキャラとの人間関係も掴めてない!ムリムリ絶対無理。いままでのあたし何してた!?なんで台本に目ぇ通してないんよ!?うう、みんな観てるんだよね、映画。あ、ここかな。。。
「・・・・!」(えっ!あっ!?間違えた!?違う、うそうそここじゃなかった!えslfkgjsl!)
超パニクるあたし。もうだめ、もうだめだぁ〜ってところで居たたまれなくなったその場を逃げ去るようにベットから飛び起きるあたし。。。汗だくだし。
夢かぁ〜。と思ってみたものの、長年の努力も積み重ねもなくその場のノリや勢いだけでいきなり何でもできるとか、いざ本気になれば出来ちゃうんだけど本気を出さないだけなんだよね、とかそういういままでの人生へのスタンスを痛烈に突かれたような気がしてすこし落ち込んでしまう。みんな頑張っているのに、、、いるのに、あたしだけ遊んでちゃだめだ。。。(しゅん)
夏休み、後半に突入です。