漫然と描いててもいけないので、シリーズ展開を意識しながら描く。擬人化シリーズもそのうちの一つだけど、この『REDEND』もそんなシリーズの一つ。などというどこかで書いたフレーズも色褪せて久しい。思えば10年以上も前にこの辺のお話はできているのだけれど一向に画力が上達しないなあ。。。毎日絵を描いていければいいのだけれど。だけれども!なんちゃって週末お絵かきさんだったりします。
なんでも取って置く困った性格の私ですがこうした妄想の数々が書き込まれたメモやノートが捨てずにほぼすべて残っているのは自分的には楽しいことです(昔のスケッチや構図にリベンジできるし)。
そんな紙の束をがさごそしているわけですが、お話の妄想はいろんなところに散発的にメモられているので思わず「あー、こんなこと考えてたんだなー」とか「最初はこんなお話だったのか!?」とか人生振り返りモードですかそうですか。この絵の左側の衣装はヴェルファーレができた頃に実際に着てたのを見て思い出しスケッチしたなとか当時のことが思い出されます。今日はそんな当時のことをメモを振り返りながら回想してみましょう。
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タイトル『SilverBullet』
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最初はタイトルも違ってた!確か当時"オブジェクト指向はソフト開発の銀の弾丸だ!"(?)銀の弾丸が狼男を滅ぼす、という講義を受けて銀の弾丸を武器に化け物を倒す少女ガンマンを妄想したのが始まりでした。その銃は普通の銃じゃなくて魔法の銃!魔法の銃は普通の人には(特別ななにかが必要で)扱えない。少女はその魔法の銃を使いこなす魔法少女!という調子です。銃には特殊な弾丸が必要で、希少な金属(キンバーライトやミスリルシルバーといったファンタジーに出てくるような)がその材料。その材料は当然高値で取引されるので、それらを求めて山師が秘境に分け入ってゆく。つまり西部開拓時代のゴールドラッシュみたいな世界が物語の舞台だ!というところまではその講義を受けている間に妄想したと思います。(講義聞いてないよね、この人)
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世界は「未知なる海(テイラ・コンクダーニ)」によって隔てられている。紋章学誕生まで人類は永きの間、知慧の暗黒時代にあった。つい数十年ほど前まで人々は封建君主社会による農耕中心の生活を何世代にも亘って営々と営んできた。魔法や錬金術などの超自然的は知識は一部特権階級の偏在的な力でしかなく、決して人々の生活を変えるものではなかった。
確かな航海術もなく、巨大な建造物をつくる土木技術も建築技術もない。しかも、世界はその人間の数に対してあまりに、あまりにも広大であった。
しかし!マジックアカデミーによる魔法のシンボリックテク=紋章学の発明。そして以降の急速な魔法科学の発達は、それまでの人々の生活を文字通り一変したっ!
紋章学を産業に転化した魔法科学は、干し草をパンに、泥をスープに、石を黄金に変えた。城を空に浮かべ、道は星に訊く。夢をかなえる時代が来た、人々はそう思った。
航海術の急速な進歩により、海の向こうに巨大な大陸が発見される。大地に眠る未知の魔装石(レアメタル)、超古代文明の遺産・・・次々と持ち帰られる新大陸の恩恵を前に、人々はこぞって新天地へと渡っていった。
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こんな感じのテクストが残っています。また、主人公の少女はきっと強いのでピンチを導く相棒が必要だーということでいかにも世間ヅレしてなさそうな女の子と一緒に旅をするんだ。つまり、その女の子との出会いが物語のはじめのシーンになるー、という感じでプロットが出来上がってゆきます。(つまり出会いのあと交流がありピンチがあって救出があって・・・)