英國式魔法少女Ⅱ

b006a.jpgというわけでお休みを取ってイギリスはロンドンに旅行に行ってきた。
子供のころから夢見ていた欧州旅行(去年のバルセロナはお仕事だったのでノーカンということで)がついに実現!否が応にもテンションがあがってしまう。例によって離陸間際に台風がやってきて旅立てないかとヒヤヒヤしたものの無事行って還れた。
ロンドンなんてポピュラーすぎて旅行はつまいんないのでは・・・なーんて思ってましたが行ってみて実は私の思い描いていた欧州像そのものがイギリスはロンドンに凝縮していることが判明(もちろんドイツもフランスもイタリアも素敵なのでしょう!判ってるわよっ!)


宿泊先はチェアリングクロスホテルという100年以上も前に建築されたヴィクトリア様式のホテル。概観もだけれど内装もヴィクトリア調でゴージャス。ホテルのロビーでは毎晩パーティが開催され着飾った紳士淑女が集っているというフィクションのような世界!正直結婚式以外で人々があんなに着飾って集うのかーっ!?ていうぐらいのパーティにちょっとしたカルチャーショック。もはや映画の中に住んでいるような毎日です。
私が暮らしてる賃貸並みの広さのホテルの部屋からの景色はこんな感じ。
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この通りや向かいの一階の店には毎晩あふれんばかりの人ごみに満たされて賑わっておりすぐそこにクラブもあってにぎやか。ちなみに向かいの3階部分の生活が丸見えだったりする。

ほぼ毎日雨が降っており鉛色の空のロンドンとはよくいったものだ。ただ二本みたいにざーざー降るわけでもないので傘を差さずに過ごす人も多い。私もめんどくさいので傘を使うことも無かった。雨が降ってたかと思うと青空が広がったりめまぐるしく天気も変わる。ロンドン市内は主にテムズ湖畔を中心にさんざん歩いた。はっきり行って街の建物はほとんどヴィクトリア様式の古い建物でその石の建物に中身だけはめ込んで使っている。マクドナルドとかもヴィクトリア様式だ!石の壁にクレジットマシーンが埋め込まれている光景もシュール。

死ぬまでに行ってみたい場所ベスト10に入っていた大英博物館にも行ってきた。
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朝から晩までこの中で過ごす。ロゼッタストーンをはじめ百科事典でしか見たことの無かった古代のアーティファクトを目にあるいは直接手に触れ感無量。とくにパルテノン神殿のペディメント(破風屋根の三角形の部分を飾るを飾る彫刻)には正直涙してしまった。写真からは感じられないがこの彫刻はでかく間近でいろんな角度から眺め回すことが出来る。風や水の流れをその神々の属性にしたがって巧みに表現しておりしかも三角形の形にストーリィ性を持たせて創られたこれらの彫刻群にはとにかく圧倒的な太古の神秘を感じることが出来る。
<ペディメントの一部>
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このペディメントもそうだがギリシャやエジプトその他各国からイギリスが持ち出したアーティファクトはバラバラになっていろんな国に持ちされられておりこの先の部分は○○に所蔵されている、などという説明を聞くたびに複雑な気分になる・・・。

BritishMusium_IMG_1081.jpg入館料は無料・・・って理由でもないのだろうが子供達がいっぱいいる。小学校、中学校・・・遠足なのか授業なのかとにかくにぎやかだ。正直、中学生の女の子なんかは真紅のド派手なブレザーを着ていてめちゃくちゃかわいい。正にハーマイオニーがいっぱい!といった風景だった。オーマイガーッ!って叫ぶ人をリアルではじめて見た…。
美術品のスケッチをしている人もたまに目にする。ロンドンには彫刻だけでなく陶器・装飾品・絵画・音楽といったあらゆる芸術の美術館が市内に点在しておりそのほとんどが無料。ちょっと取材に…って感覚で本物を観察しながら創作することも可能だ。グレーター・ロンドン万歳!

ロンドン郊外にあるロイヤルフォースミュージアムにも足を伸ばしてみる。
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WWⅠ、WWⅡを通じて戦闘機・爆撃機やその他空軍で活躍した機体がどでかい倉庫に展示されている。英国、同盟国だけでなく敵国のも結構置いてある。ここもちょっと想像を超える大きさと規模と量だった。ボンバーホールには爆撃機が何機も展示されていて異様な光景。考えて見れば中世から近代の世界大戦を通じて大きな戦争では負けたことがない大英帝国。その黒い歴史から何から何まで全部ひっくるめて古いもの全てを引き継いできているっていう印象を受ける(日本のようになかったことになった歴史なんてないのかも)。帝國戦争博物館のホロコースト博物館などにはある意味戦慄を覚えてしまう。欧州の人が考える戦争感の一端を垣間見た気がするよ。

巡礼。緋弾のアリアのOPに出てきたホームズのタイル。
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よく見るとちっちゃいホームズの絵で出来てる。ちなみに本屋さんも巡ってみたが日本のマンガはおいてあってもラノベは無かった。ラノベはまだまだ極東の異文化なのだ。これまでもこれからも。
もちろん街中はおろかいかなる場所においても萌え絵的なものとは遭遇しなかった。思えば日本も昔はそうだったはずなのだが今では普通に街のあちこちで萌え絵的なものを目にする。慣って恐ろしい。

二階建てバスの上から撮った街角の風景。
Street_514.jpgはっきりいって街自体が博物館の中を歩いているみたい。気分はいつでもゴチック!女王陛下万歳!

ちなみにロンドンではこの二階建てバスを使っての移動がおススメ!便も沢山あるしなにより景色が素晴らしい。バスの路線は網目のように走っているがバス通りと路線の番号を覚えてしまえばこれほど便利なものはない。地下鉄UnderGroundも便利だが地下深くにもぐる駅もあり連絡のために地価通路を10分ぐらい歩くところもあるのでバスを使ったほうが時間的にも早い場合もある。
DifferentialEngine_373.jpgバベッジのディファレンシャルエンジン。サイエンスミュージアムにはこのようにスチームパンクな物品が無数に展示されている。正直その手の人にはたまらない世界だッ!
その他ロンドン塔やブリッジタワー、ロンドンアイやロイヤルパーク、バッキンガム宮殿、SIS本部ビル、バーターシー火力発電所廃墟、パンク発祥の地チェルシー、チャリングクロスロードの本屋街、ヒカデリーサーカス、本場のイングリッシュパブ、ソーホーの夜の街などなどまわれる限り遊び歩いたのだけれど、街の歴史や逸話など知れば知るほど面白い倫敦・・・一週間ではとても見切れず再訪確定だねッ!


日記絵:古在ユキ。世界屈指のトレジャーハンターだった祖父の跡を継ぎ通学しながら世界の秘宝を求めて冒険する少女。

 
 
 
 
 
 

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