吸血鬼幻想

気が付くと12月も後半に突入している。かくも月日の流れることの早いこと。
忘年会シースンとゆーことで飲み会の機会も多い訳ですが件の海外案件も尾を引いていて参加できないケースもあったりなかったり。お偉いさんがやってきて「さいきんくーるんさんがお酒の席で事件を起こしていないがどういうことか?」とか聴かれるけど無視無視。しかし面白いくらいにお仕事が積み重なってゆくものでこれはこれで楽しいかも。すっぽかした宴会も30分おきに「来れそうですか?」とゆー電話が代わりばんこにみんなからかかってくるウチが華かもしれません。
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そんな年の瀬ですが先週末はまた山登りに行ってきました。日本コバっていう山です。名前が珍しいので人気の山ですってガイドブックに書いてあったのだけれどこの日もわたしの他には山頂で見かけた二人以外には誰とも出会いませんでした。
コバっていう名前は”木場”が元になっているとか。鈴鹿系の山はこれで三つめなのだけれど登り始めの第一印象は”不気味で怖い”っていうのは共通してる。何がそう思わせるのかは分からないのだけれど山道に入るといい知れぬ不気味な雰囲気というか神秘と言うかそういうのを感じてしまう不思議。山道自体は整備されていて途中に岩場もあったりとすごく楽しかった。山頂で雪が降り始めたときはさすがにあせっちゃいましたが。
さすがにこの時期は山頂付近の土は凍ってて見たこともない大きさの霜柱とかが見られて楽しい。アイゼンとかそういう冬用の装備もこれからは必要だなーって思ってしまった。雪の山も楽しそうです。
それにしても急な斜面や谷間に取り付けられたキャットウォークみたいな道を見るたびに何百年も前から人間がこんな山にまで入ってきて道を作ったり山林を作り替えたりしているのだなーって感じられてそれが凄く楽しい。歴史に興味があるっていうのとはちょっと違うかもしれないけれど自分の一生よりも遥かに長い時間のなかにやっぱり世界は在るんだなあっていうのを実感できて嬉しくなる。なぜ嬉しくなるんだろう?って疑問も含めて。

話は変わって変わって。

「オマエに生きる意味を与えてあげる」

そういってその少女は椅子に座ったまま脚を組み替えた。たのむから下着を履いてくれないかな…。その少女は、そう、吸血鬼とでも呼べばいいのか。気位高く絶対普遍の強固な自我を持ち決して誰にも組しないお姫サマ。吸血鬼?といっても血をすすったりするわけじゃなくて彼女がすするのは他者が捧げるロイヤリティ(忠誠心)。彼女の永遠の命は彼女に従属するミニオンが彼女に捧げる忠義の心と献身によってのみ保たれる…らしい。古エジプトに伝わるグノーシスがなんとかかんとからしいが要するに主従の誓いを交わした者には純粋に尽くし捧げる独占件が与えられる。お出かけ中している間にも衆目を集める見目麗しい彼女に言い寄る者達も後を絶たないが彼女をエスコートする権利はオレだけにしかない、というわけだ。そのかわりどんな命令にも絶対服従だけどな。
仕事に行っている間は家でおとなしくしてくれている(吸血鬼らしく陽光のもとは苦手らしい。アニメ観たりネットとかしてたりするみたいだ)が、家に変えると彼女の下僕としての時間が始まる。悠久の時を生きる彼女にはある目的があるらしく、それを探して夜間や休みの日には彼女をつれていろんな場所に出かけることになる。トリスメギストスとかかんとか…よくはわからないがハードな毎日だ。たまに目的同じく万古から齢を重ねる異形の存在と接触することもあり危険も多い。
絶対忠誠のかわりに彼女が与えてくれるもの、それはオレへの加護。彼女のベーゼはオレを不眠不休で稼動可能とする。そもそも彼女自体が強力な魔法使いなのだし無敵?てゆーか美少女。
海外出張先での出会いがそれまでの無味乾燥なオレの人生を変えた。生きる意味?そういってもいいかもしれない。彼女のために生きる、これほど高尚で幸せな生き方もないだろう・・・。

という幻想(妄想)。

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