Super electromagnetic power

練習b237a一度は描いてみたかった南原ちずる。1パイロットとしての活躍だけでなくロボット工学や海洋学など多彩な知識を持つ才女、というところがいい。

1976年放映ということもあって作品のディテールはそんなに記憶には残っていない。いま思い出してみるとロボット(ロペットとかw)にばかり興味を魅かれて豹馬やちずるのラブロマンスなどには興味がなかったのだろう。

さて、南原コレクションが異星人の脅威を想定して国連と共同開発した超電磁ロボ、動力は原子力エンジンによって生み出される超電磁力なるもので駆動されている(原子炉はバトルタンクに搭載されている。蒸気タービンで発電しているとあるので、冷却水は欠かせない…)。超電磁力なるものが何かはわからないが、単なるローレンツ力ではないだろう。ひょっとするとこの超電磁力が核融合炉のプラズマを封じ込めているのではないだろうか。放射線と強力な磁力、搭乗者の健康にはあまり良くないかもしれないが血行には良さそう。

装甲はサーメットという硬質化合物粉末と金属結合剤との混合焼結材質。セラミック+金属的なものだが、作中ではなにを材料としているかは不明。要はこの巨大ロボットは陶磁器のような超硬合金で構成されている。レッツコンバインによって5機のバトルマシンが合体する際にも超電磁力が働いているのでこの特殊装甲の材質とも関連があってしかるべきだろう。ちなみに腹部の円盤パーツは超電磁力を吸収蓄積する機能を持っている。超電磁バリアや超電磁ヨーヨーのように物体への引力と斥力をあわせもつ

なお、合体には搭乗者5人の脳波の同調が必要である。なぜ必要なのだろうか?そもそも合体分離の必要があるのだろうか?
脳波の同調はTouchIDのようなものだろう。なにせ歩く原子力発電所、生体認証ぐらいのセキュリティは必要だ。あとそれが悪用されないためにも”同調”というフェールセーフを組み込んだであろうことは容易に想像がつく。合体分離に関しては、主に輸送が目的ではないだろうか。合体によって超電磁リアクタとして機能するが、超電磁力にはおそらく稼働限界があり、ロボットとしての行動には限界があること、あと日本の交通事情および離発着の事情を考慮すると分離自走も理に適っているのではないか。メンテナンス性も上がるしキャリアー(ドダイとかブロムリートレーラーとか)を用意する必要がない。

…などと、勝手な考証はどうでもいいとして、なんといっても超電磁ロボにはバトルチームに紅一点ちずるの存在が大きい。漢三人が叫びながら熱血合体するただひたすらにむさくるしいゲッターロボとの違いはこの一点に帰結する。バトルチームは熱血主人公、クールガイ、マッチョ、紅一点、ジャリの5人…確かガッチャマンも同じような構成で、こういうパターンは以降も昭和の間は引き継がれていくことになる(安彦キャラの時代)。

こうしたチームの構成はドラえもんなどでも見られ、今思うと昭和の子供たち(主に男の子)のグループテンプレートだったのではないだろうか(昭和の時代では同学年に一人はアイドルのような女の子がいたのだ)。
最近のアニメじゃ”5人の脳波の同調とか”はあり得なく、(状況にもよるけど)みんなが同じ考えを持って同じように行動することは受け入れられない。登場人物それぞれがそれぞれの価値観があり、善も悪も相対的に扱われる。アニメの世界もゲマインシャフトからゲゼルシャフトに、男の子の世界の女の子については新しい概念が誕生しちゃった!って感じ。

基地の近くで暮らしながら学校に通い、仲間とともに毎週現れる侵略者とスーパーロボットに乗って戦う毎日っていうのは案外、夢のような世界なのかもしれない。そういうMORPGってないのかな…。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください