火星の幻兵団

IMG_000611バルスームのプリンセスではなくデカネコって感じ。12月は一年の中でも最も好きな月なのに。なのに!なのに!すごいスピードで過ぎてゆくよ。すべてのイベントをほぼ無敵コマンドでキャンセルしているせいもあってぜんぜん年末っぽくもありません。お仕事から帰ってくると向かいの家に派手派手しいイルミネーションが点灯していて、そのオレンジ色の光が家の窓に反射し自分の部屋が燃えているのかー!?とあせっちゃいました。

火星シリーズを全部読んでいるわけでもないのだけれど、バロウズに影響を受けた(と思われる)人たちの作品は結構読んでいる気がします。平穏な日常から怪奇と幻想の世界への冒険譚って楽しい。

星菱精機の平凡なエンジニアであった男はある日職場での新型リアクタの実験事故に巻き込まれてしまう。死を覚悟したその刹那、男の体は虚空に消える。そして赤い砂漠に放り出されていた。
パラレルワールドというかもうひとつの世界。そこでは太陽系の惑星は一部を除き人類が居住可能な世界であり、惑星間宇宙船の発達により火星人や金星人と地球人が接触して久しい。彼を呼出した少女は自らを”火星の大魔女”と呼び男の帰還を待ちわびていた、と告げる。少女の話によると男はこの世界でレッドノアと称する太陽系支配をもくろむ悪の一団の指導者であったらしい。レッドノアの野望を阻止せんとする<秩序>の陣営との戦争によって彼の体は封印され別の宇宙へと放逐されていたと聞かされる。身に覚えのない話に混乱を極める男に<秩序>の尖兵が迫る。赤の砂漠を逃げ惑う二人は火星古代王朝の遺跡についに追い詰められた。彼の前に太陽系政府を代表すると自称するタンホイザーが立ちはだかる。「悪党ども!今度こそ年貢の納め時だ」熱線銃を構えるキャプテン タンホイザー。しかしそのとき一同の頭上に巨大な黒い船が出現する。レッドノア悪の象徴 幻影号だった。「逃がさんぞ!悪党ども」執拗に追いすがるタンホイザーの小型だが太陽系一の高機動性をほこるジステンバー号の追撃をかわし火星の成層圏へ離脱した幻影号がその真の力を発揮するとき。悪の発明、ハノイ砲が稼動を始める・・・。
一方、身に覚えのない悪の組織のボスに祭り上げられた男のもとに王の帰還を喜び参謀たちが集まる。記憶が戻らないままに彼らの話をきくうちに<秩序>の陣営にコテンパンにされている現実に同情し彼らに手を貸してゆくことに。

ありがちな異世界ものですが、悪の親玉の自覚がないままに手下を従えてエンジニアの知恵を生かしながら正義の味方とやり合い苦悩しながら太陽系の覇権を目指してゆくというお話です。
#白いトラのような生き物は人語を解し超能力を持つレッドノアの参謀の一員で、大魔女ジリアネスとともに1,2の忠臣とか、そんなの。

そんな妄想を胸に今夜も落書き落書き♪

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