知らない地へのドライブ。
カーナビとかないので日中はそうでもないけれど、日が暮れると途端に道に迷ってしまう。地図とかランドマークとか、一応事前に脳内に入れてはおくのだけれど、夜になるとどうにも方位を見失っちゃう。しかし昨夜は無事だった。夜空にぽっかりと浮かんだ"月"のおかげだった。
時刻と月の位置を見ながらだと大体の方角はわかる。もちろんあまり意識してはいないのだけれど、昼間は無意識のうちに太陽の位置を元に自分の中で方位を定めているようだ。
5円玉をもって腕を伸ばすとその穴の中にすっぽりと納まってしまう大きさといわれる月。その直径は約3500㌔、地球との距離約38万㌔。今までの車での走行距離を合算してもちょっと届かないくらい。子供のころ、一晩中ぼんやりと月を眺めて過ごしたこともあったように思う、そのときとまったく変わらない姿で、いまもそこにある不思議がすこしゾクゾクする。
月の自転周期は地球の周りを回る公転周期と完全に同期しているので地球からは永遠にその裏側を見ることができない。月の裏側にはUFOの基地がある、というのは生駒山の裏側がUFOの基地になっているという発想と似てるなあ、などとわたしは思う、考える。
太陽系のほかの惑星を見ると月のような大きさの衛星は珍しい。視直径が太陽とほぼおんなじで日食や月食などの現象が見られるのも、偶然なんだろうけれど、とても都合よく出来すぎているところが面白い。
月の成り立ちには諸説あるけれど、今はジャイアント・インパクト説が有力。その昔、火星と同じくらいの大きさの天体が地球に衝突してそのときに宇宙に飛び散った地球の破片が集まって出来たのが今の月、っていうお話だ。火星はだいたい地球の半分ぐらいの大きさだから、それはものすごい光景だったに違いない。二つの線香花火の火の玉をくっつけて一つにするぐらいの。
恐竜滅亡の隕石説もそうだけれどこの宇宙で天体衝突っていうのは珍しいことでもないので、気が付いたら巨大天体の衝突と共にこの世のすべてが吹き飛んでしまうのかもしれません。
大昔の人は日がな一日空を眺めて暮らし、いくつかの古代遺跡は天体運行観測と深く関連していたことも知られている事実の一つ。昼間に星を見ることが出来る視力を持つ人もいればいずれかの超古代文明でずば抜けた天体予測技術が発展していたこともあるかもしれません。現代においては知られていない、太陽系内を公転する天体を把握して軌道を計算することで"予言"という名の予測計算結果を残していたりとか。
マヤ文明では世界は周期的に生成を破滅を繰り返すという世界観を持っていたといわれ、彼ら自身実際に周期にしたがって姿を消したといわれ、その周期の区切りが2012年にあたるといわれオカルト好きな人たちが騒いでいたりしますが。(と思ってたら近日公開される映画にもなってた『2012』w)
フェルマーの最終定理(http://www.ngm.edhs.ynu.ac.jp/negami/dai3nori/hosoku/hosoku14.html)、みたいな話もあるので、滅びた文明の古文書が現代において解き明かされる、っていうのもあるかもしれません。
温泉につかって月を眺めながらそんなことを考えたり。。。