「暑いわね…人が塵のようだわ…薙ぎ払いましょう」「そんな紫さま!」「藍しゃま~♪」

八雲家のみなさま。お絵茶東方キャラコンプまでの道のりは果てしなく遠い。
yakumo_1b.jpg夏休みも終盤だというのに中二病を患って引き篭もってました。前半はあんなに灼熱地獄だったのに後半は雨ばかりで心なしか涼しげ。もうこのまま秋になっちゃいなYo!みたいなツィートが散見される昨今ですがいかがお過ごしでしょうか。

さて。東京旅行の話ばかりで恐縮ですが中野ブロードウェイをあちこち散策しているとき懐かしいものを見つけました(たしか”まんだらげ”だったと思う)。ジャガーバックスです。子供の頃家にあったのでよく読んでいたものでした。こういったものが大好きだったわたしは当たり前のように読んでたのだけれどどうしてこんな本が沢山家にあったんだろう。今考えるとちょっと不思議です。進学してみんな背伸びをしたお年頃に友達が「あんたこんなの好きでしょ」とか言いながら持っていたこの手の本を沢山くれたこともそーいえばあったかもね。店先にあるそれを手にとってみようと思ったのだけれどいずれもガラスケースの中に展示されてました。ええそうです、こんなのが結構しちゃうんです!一萬円超えちゃうものも!

早速帰って調べてみました。この手の本は『昭和ジャリ本』と呼ばれるもののようです。ジャリ=子供っぽいって意味かな?ゆわゆる胡散臭いその手のお話本なんですが懐かしさからなのかトンでも的内容からかマニアの間では高値で取引されているようです。
本当に子供の頃は妖怪とか変異とかを真面目に信じていて、実際に町にも夜な夜な人ばかしやキツネの類が跋扈していたと記憶してます。家の裏の山にはキツネ様を祭った古い神社があって山で遊ぶときにはいつも「お菓子をあげるので悪い妖怪からまもってください」とかしてました。よく遊び場にしていた山の広場には古いふるい大木があって、そこには沢山の木のうろがありそれがちょうど子供の顔のように見えて「あのこぶは子供を食らった数だけあるんよ!」とか「見て見て!昨日なかったところにこぶがふえてるー!○○ちゃんおらんようなってもーたんはあの木に食べられたんやー」とか身の回りは神秘と恐怖に満ち満ちていたなあ(実際物騒なんー)。

しかしいつの頃からかそんなおどろおどろしい存在はすっかりナリを潜めそれと呼応する(のかどうかはしらないけれど)かのように『昭和ジャリ本』も姿を消してしまってました。いまや地球の反対側の人とチャットでお話できる時代です。

過日ふと里帰りした折、あの大木がどうなったのか気になり山間にある昔懐かしいその広場に行ってみました。昼間でもちょっと薄暗い人気のない場所。しかしそこにはあの大木はありませんでした。ただ、ぽっかりと大きな切り株が残っているだけです。ああ、あの木に食べられちゃった子供たちはどうなっちゃったんだろう…。

そうしてみんなの記憶から次第に姿を消していったものたちが行く場所、それが幻想郷なんだって今は思えます(をい!)なので藍さまより偉い紫さまが幻想郷で一番好きだったりします。

明日もいいことありますように。

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