そうだ、山にのぼろう

a004.jpg絵と本文は関係アリマセン。

前回山登りの綿向山の山頂から眺めた山に興味を持ったので、今日は鈴鹿山脈第二の高峰であり滋賀県でもTOPクラスの標高、雨乞岳(1238㍍)に挑戦しました。分県登山ガイド『滋賀県の山』にも記されている武平峠トンネル近江側からの登山道です。正直いわゆる有名なハイキングコースと思って挑戦したのだけれど思いのほかハードな道のりでした。
武平峠トンネル近江側への到着午前10時。鈴鹿スカイラインは2008年の大雨により武平峠トンネルで今現在も通行止めとなっており復旧は2012年の見込みだ。以前湯ノ山までドライブに来た記憶があるのだけれどあれはもうそんなに前の話なのかフランカ。駐車場にはすでに何台かの車が止まっているがまだ空きはあった。同じ頃到着した別の登山者は鎌ヶ岳方面に登ってゆく。鎌ヶ岳も面白そうだけどまずは雨乞岳から、とおもって登山道に脚を踏み入れた。しかし、雨乞岳へのルートは私が想像していた初心者向けのハイキングコースとは少し様相が違っていた…。 クマに襲われて以来、考えを改め500㍍ぐらいの低山ハイキングからはじめて順当にステップアップを図ってきたわけなのだけれどこの山はいままでのファミリーハイキングコースとは様子が違っていた。まず、いきなり登山道に入って行方に迷う(w)道らしき道がはっきりしておらずちょっと戸惑うも地図を読みながら道を見つけて登り始めるが、ところどころ道が崩落していて距離の割には思うように進まない。木の根と雨にえぐられた堀を乗り越えながら沢谷乗越にでてコクイ谷出会を目指すもところどころ沢をまたぎながら不明瞭に続く道を見つけ見つけ…「戻り大丈夫なのかな」などと不安。コクイ谷出会から沢を登って…ってこれ道じゃなくて川だよ!それでも地図と目印のテープを頼りにルートファインディング。尾根を越えるとソコはガレ場(山の斜面が崩れて石岩がごろごろしている場所)。ここで斜面が崩れた音にびっくりして立ち止まる。以前クマに遭遇した記憶が蘇って注意深く音のしたほうを観察するも野獣の姿はなし。ところどころ道が崩落しているも、目印を見つけながらクラ谷へと入る。谷の途中川が分かれている場所で迷いそうになるも、地図と地面のふみ跡を観察しながらいったりきたりしてなんとか七人山のコル(鞍部と同じ意味のこと。山と山を繋ぐ低い場所をそう呼ぶ)に到着。

天気予報では午後から天気が荒れるとかゆってたけど、今のところ天気はもってくれている。何度か沢を渡った時点で戻り道で迷いそうな不安もあったけど、とりあえず山頂を目指すことにした。コルから稜線を登りクマザサを漕いで進む。この辺りで鬱蒼としてシシガミさまの森みたいだった風景が開けて遠くの眺望が見えはじめた。しかし、この遠くで暴走族が走り回るような無視の羽音が異様だ。そして頂上が見えなくて遅々として進まないこの藪漕はなかなか心を痩せさせます。藪漕ぎ数十分ののち、唐突に道が開けてまもなく東雨乞岳の山頂に到着。すごいすごい!360度の大パノラマが広がっていてめっちゃ感動しました!何時しか曇天は晴天に変わってて鈴鹿の山々が一望、遠くは伊勢湾も確認できます。この大展望に気をよくしてここで昼食にしました。頂上にあったケルンにザックを置こうとしたけれど岩の間で子供の蛇が休んでたので邪魔しないようにように。

この時点で12時を回ってました。ほぼガイドマップどおりなんだけど今日は5時半から別の約束をしていたので雨乞岳本頂は断念。途中の道迷いでの疲労と復路のルートに不安があったので、ここから往路を引きかえすことにします。なんといっても今日はここまで他の登山者誰とも出会っていない!ていうか、ここは人の訪れない秘境なのか!?それが無意味に不安をかきたてました。昨晩読んでたヤマケイ(『山と渓谷』)の山迷い遭難者の記事が脳裏をよぎったのかもしれません。
正午を回ってからは天気はますます絶好調になったようで正直暑すぎ。ヒキコモリには熱中症対策も大切です。来た道をそのまま戻っているのだけれど、何度か沢でルートをロストしてしまい岩にへばりついて道なき道を上り下りもしました。コクイ谷出会いを過ぎたところでルートが左右に分かれてめっちゃ迷いましたが往きは右手に山を伝って登って(下って)きているはずなので左を進みます。いろいろと(主に誰とも出会わないことに)不安でしたが、15時には無事駐車場まで戻ってこれました。
今日のように地図を読みながら進まないといけないときは(陽が隠れると方角が判らなくなるので)やはりコンパスは必須、GPSも買っちゃおうかな。。。

どんな山でも同じなのでしょうが体調あるいは怪我によって下山困難になることはありうると頭でわかっていても、いざルートが不明瞭な山で人のいない状況に置かれるとやっぱりドキドキしてしまいます。周囲からもソロは危険だからやめなさいといわれているし、決して無理しないように、怖いと思ったらどんなに序盤でもすぐ引き返すように意識はしているけれど。
#そもそも山歩き中は無心にいろいろと妄想できるかなーと思って始めたわけですが、これが実際山を歩いている間は周囲の状況と自分の体の状態に全力意識集中してて常に緊張状態だったりしてます(ぼーっと考え事してる余裕は全くアリマセン)。
1000㍍級の山でもっともっと経験値を積みたいな。(あるいは女子高生のパートナーを(ny)

リベンジまっててね!雨乞岳!!

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