Rest in my ghost
八寒地獄の霊気を操る高等人型吸精妖怪。
10世紀後半になると中欧・西欧・北欧のほとんど全域が教会によって教化され異教は駆逐される。異教の神々を駆逐するために宣教師は教化した異教の怪異を律法因果の地平に縫い付け解体と縫合を繰り返していた。霊的不滅の人造使徒を顕現させることに夢中となった神の使いたちの研鑽はやがて”魂の牢獄”に代表される夜の不朽体として結実する。
異教殲滅を目的として誕生したこれら旧土着神キメラの妖怪は不滅の異能と魔力を持って古今東西の地方信仰と対決し、その圧倒的な力をもってこれらを駆逐した。
16世紀に入り、教会が裏の顔として保有し使役していたこれらの怪物は宗教改革を経てそのことごとくが地獄に堕とされあるいはリンボの彼方に幽閉されたが、その一部は処置を免れてこの世界の何処かに逼塞しているといわれる…という妄想。
力を持つものにとって、その力をどのように振るうかというのはむつかしい。力のないものから見るとそれは妬みを生み、それを超えて恐怖や脅威にもなりうる。また、力を持つものが力を使わないでいることも出し惜しみなどと揶揄される。ゆえに力持つものは孤独。ゆえに同じように力持つもの同士魅かれあうのではなかろか。
この妄想はいわゆる”吸血鬼”という存在を、聖職者がその昔に改宗させた異教徒たちのあがめる神々を改造して作り出した人造の怪物であるというものだ。異教の神と戦う兵器として生み出されたが、聖職者からの支配から抜け出しやがて教会に牙をむく存在となるという構図である。エクソシストや同様に生み出された怪物からの追跡と戦い、怪物の暴走を防止するための鍵(十字架)が仕込まれていたり、”吸血鬼”を教会の手から救い出した協力者の存在など妄想は尽きない。
話は変わって変わって。
来週急にまたヨーロッパ出張発生。コラボせよ!というミッションなのだけれど、英語苦手なのでほんとこまるのだけれど、行ったことないパリも経由するのでそういう意味では楽しみ。こういうイベントが入ってしまうと(忘年会的ななにかの予定もすべて吹き飛んでしまい)ただでさえ最近希薄な年末年始感が薄らいでしまう。世界情勢もきな臭いのだし。
この冬は「何もない部屋に豪華なソファのある暮らし」へのあこがれを新たにし、着なくなった服や大量の本や漫画を処分する決意をしてせっせと空き時間にものを捨て続けていたのだが、きれいさっぱりとなるのは春先になりそう…というか来週の結果次第ではさらなる出張が増えたりするのかも。HDレコーダにもそれなりの空きを作っておかねば。
嗚呼、わたしの魂に安らぎあれ