テイラ・コンクダーニ

b030g01a世界は「未知なる海(テイラ・コンクダーニ)」によって隔てられている。

“未知なる”というのは比喩表現でもなんでもなく、海は文字通り人知を超えた”遮蔽物”として世界を隔離していた。大陸の外洋は暗黒物質とも呼ばれる物理的にもエーテル的にも空疎な組成物質による空間として文明を隔てており、古来より唯一星の精霊の力によってのみその”海”を移動することが可能であると知られていた。
紋章歴1819年以降、魔法科学革命によって数多くの精霊船が作り出されたが、依然として星の精霊の秘法は紋章院によって厳しく管理されており、大陸間を移動する手段である”星の船”は希少な存在であった。

・・・などと、前世紀に書き溜めた創作ノートを眺めながら早速、今年も妄想世界に身をゆだねていたり。V・メイが腰に下げているシリンダー状の機械は神聖幾何学の粋を集めて作り出された純粋階差機械でいわばこの世界でいうところのコンピュータのようなもの。高度交霊情報網への端末としても機能するほか、”星船”ノーチラスの心臓部でもある。

新大陸にて幼い頃旅芸人の一座に拾われ育てられたV・メイ。一座は旅の途中で盗賊に襲われ、全滅してしまうも、奇跡的に難を逃れ、一人あてどもなく流浪の旅に。無賃乗車した列車が列車強盗に襲われ用心棒として雇われていたジーニアー(魔道銃使い)、マジョリー・ノエルに助けられ百合的に以降行動を共にするようになる。幼い頃の記憶を失っているが、精霊魔法の心得がある。マジョリー・ノエルの庇護の下、唯一出生の手がかりとして持っていたメダリオンを巡り争いに巻き込まれてゆく。

ああ、2016年。b212

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