血まみれの66号線 -Bloody 66-
ロサンゼルスに行ってきました。
アメリカは10年以上前のフロリダ旅行以来。以前はリゾートに滞在だったので本格的なアメリカ滞在は初めて。ロサンゼルスといっても結構な郊外でかつては砂漠だったと思われる場所。山は西部劇に出てくるような岩山で草木もほとんど生えていない。太陽が昇るやいなや猛烈な日差しが降り注ぎ、一日の寒暖差も冬と夏ぐらいはある過酷な環境だ。建物も大雑把にただっぴろい。
そのせいもあって徹底した車社会で街を歩いている人はほとんどいない。あちこちに日本では考えられないような超巨大なショッピングモールが点在していて本当に車がないと不便だ。ロサンゼルスの町は大都会で中心部では地下鉄やバスなどもそれなりに走っているがいまいち利便性にかける。ハリウッドハイランド、ダウンタウン、リトルトーキョー、チャイナタウン、カリフォルニア・サイエンスセンタ、サンタモニカビーチなど一通り行ってみたが移動の途中で治安の悪い地区を通過することもあり、区画ごとに様相を変えるロスの都会の闇を垣間見ることとなった(貧困層とか社会の層構造とか)。
西海岸ということでサンタモニカビーチにも行ってみる。ここはルート66の終点でもある。ルート66はアメリカ大陸を東西につなぐ有名な国道である。現在は大戦中に見たドイツのアウトバーンに影響を受けて整備された州間高速道路に置き換わり66号線は廃線になっているが、ルート66という名称は各地に残っている。
ルート66の終端はわかりやすくビーチのど真ん中に海に向かって伸びる桟橋となっていた。車で桟橋の途中までいけるようになっていて、そこにルート66の終端である標識が立っている(桟橋から道路はウッドデッキに変わる)。
ハイウェイもそうだけど日本と比べてロスの道は粗雑で荒れている。やわな車で走るような道ではない所為かマッスルな車が思いのほか多い。軽自動車などというジャンルがないのも納得がいく(道もだが環境も苛酷なのだ)。
サンタモニカビーチに立ちルート66の標識を眺めながら、大陸横断非合法レースのゴール地点がここだったらどんな光景になるだろうかを思いを馳せる。桟橋の入り口のアーチをハイスピードで軽くバウンドしながら抜ける二台の車。ウッドデッキの上を疾走し桟橋の中央でスライドしながらゴールするのだろうか。
滞在中パリでテロがあり、翌朝のグッドモーニングアメリカ放送中に突如番組が中断し大統領が演説するとういう出来事があった。よく映画でみるシーンなのだが現実に目の当たりにすると感慨深い。また、帰国する際にお世話になったお姉さんとハグしたりしたのだけれどこれも実にアメリカ的だった。温度はファーレンハイト、速度はマイルと日本人にはなじみの薄い表記が並んで解りにくいが、アメリカ人には陽気な人が多くて総じて楽しい。あと女の子可愛い。
スペースシャトルを見学するお姫様。華があるよねぇ。
帰ってきたら日本はすっかり冬になっててあわてて冬支度する羽目に。今度行くなら泳げる季節がいいなー。