L10Bと少女

b142実用化量産ローターリーエンジンを搭載した世界初の自動車。高回転ゾーンは当時、異次元といわれてた。

L10Bにはケレン味を効かせすぎてしまった感もあるけれど3DCGがアニメや漫画に活用されてゆく中で手描きの良さってなんだろうと考えたときに自分なりのセンスは追求してゆくのってやはり大切だと思う。(とSIROBAKO観ながら思った)

さて、爆発のエネルギーを直接回転運動に転換するロータリーエンジン、いわゆるヴァンケルエンジンは当時の自動車技術の花形だった。その将来性に各社がこぞって手を出していたがそれを実用化したのは日本のメーカーだった。

5c0cbc55<L10Bの10A型RE>
コンパクトで燃焼効率もよい未来のエンジンとして将来すべてのレシプロエンジンはロータリーに置き換わるのではないかという21世紀を夢想したこともあったが、そんな未来はなかった。
低回転での燃費の悪さ、ロータリーの構造上からのオイルの課題とカーボン効率などがオイルショックや排ガス規制などの世界の変化によりロータリーエンジンへの需要をなくしていった。いま現行市販車からは姿を消し、水素ロータリーエンジンの開発が続いているという状況。
水素ロータリーエンジンも80年ごろには「ハイドロジェンッンンンッ!未来のエンジンだ!」なんて夢想していたが2014年暮れのいまだ市販されていない

技術の淘汰というかヒトの作り出す技術とその趨勢を眺めるのって面白い。そのプロダクトが”如何に技術的に優れているか”、だけでなく、”如何に世界にマッチするか”であるためだ。

かつてのパソコン普及期にCPUとして覇を競ったIntel8086とMC68000。アドレッシングを例にするとMC68000は理想的なアーキテクチャがまずありその通過点として製品を打ち出していたのに対して、8086は過去の延長としての拡張を続けていた。当時アセンブラコードを組む立場としては明らかにMC68000が判りやすく使いやすかったし、優れたものだと感じていた。しかし2014年現在、モトローラ社はなくなってしまっている

CPUと開発者との関係を”世界”としていればMC68000が世界とマッチしていたかもしれない。しかし世界には当時すでにCPUと開発者の間には開発ツールというもの(情報生命体)が存在していていた。ヒトと情報生命体とCPUとの関係における世界においてIntel8086は世界とマッチしさらなる進化を続けている・・・などなどと書きながらふと、こういう世界理解の元にあるインテル チックタックではないかと思ってしまった。。。

話は戻って戻って。

レシプロエンジンと比べるとローターリーエンジンはその構造も比較的簡単なので自作されたりしている。ようつべにある組み立て動画などを見ても判るようにローターとハウジングとエキセントリックシャフトからできいる積み上げ構造。エキセントリックシャフトさえ用意できれば簡単にローター数を増やすことができ、ハウジングのポートをいじるのがエンジンチューンの基本とか。

魔法の力を使えば風の精霊を使って吸気/排気の効率を極限に高めたりロータリーとハウジングの間やエキセントリックシャフトの摩擦係数を極限まで下げて一時的にハイパフォーマンスを発揮することができるだろう。カーチェイス中に呪文を唱える少女たち、という妄想。

世代的にはFC辺りなんですけど・・・あと三週間ぶりの週末ですが何か。

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