とら、だよ!あるいは戦車擬人化

a351e次は”ヤクト”を・・・などと言いながらあれから8年も経っていますが何か。

とゆーわけでヤークトティーガーあるいはVI号戦車駆逐車を整備しました。いつの間にか制服兵器兵站局も閉じてしまってた様子(時の流れパネェ!)。

この絵も8年ぐらい前に描いてたラフを仕上げたもの。

当時、”うーん、今の自分では想像したモノが描けないかも”とラフのままほったらかしにしておいたのだけれど程よく熟成されてきた、のかもしれません。(ちょくちょくラフを描き貯めておくとこういう楽しみ方もあります)
戦車の擬人化ということで特に”足回りをどうする?”とゆー課題があり、ダイナミックな挙動を出すためにも回転する履帯のアイディアをずっと持っていたのだけれど当時は絵に描けなくて・・・という記憶。今回は少しイメージ表現できたかも。

20141103_01浮遊式履帯を回転させながら(接地時は花開くような角度になる)不整地を進む姿が見える!今思ったのだけれど八の字をやめれば超信地旋回も可能だった・・・。

弾帯は12.8cm砲を機関銃みたいに連射可能!連合軍のいかなる戦車も撃破可能、という文言にはシビれる。が、その戦闘室の形状から射界は狭く重装甲のため自走に課題がある、という妄想。

そーいえばヤクトはボービントンで実物を見てきたんだった(戦車沢山ありすぎてヤクトの写真は6枚ぐらいしかない)。

どうにもスケール感がないので今は亡き私のiphone5を置いて録ってみたヤークトティーガーのキャタピラアップ。博物館といってもどの戦車も直接手に触れて感じることができるのが嬉しい。鋼鉄の塊感がハンパじゃなかった・・・。

履帯のディテールもこっちを見ればよかったね。

擬人化といえば、ということでこちらも再掲。a700b

ルン級エクラノプラン-カスピ海の怪物-と呼ばれる船の仲間。怪物と呼ばれてはいるけれど個性的なフォルムはなかなか愛くるしぃ。確か”さんじも”のお題にあげられていたと思うのだけれど、効果翼艇という乗り物はこのとき初めて知りました。

話は変わって変わって。

先月より京都国立博物館では鳥獣人物戯画の展示が行われているそうです。それに伴ってTVでも何度か取り上げられていたので、教科書に載っていた昔の絵という認識しかなかった私も、この絵について少し知りました。
今回の展示は修復完了を記念しての特別展示ということで、修復を通じて新しく判ったことがありました。それはこの絵が献上品などではなく絵師の戯れに(それこそチラシの裏にでも)描かれたものであるらしいことです。
描かれた紙そのものの質は悪く、何かの用途に用いられたものをリサイクルしたものである、とかもとは両面に描かれていたものだったこと(あい剥ぎという技法・・・和紙恐るべし!)、などです。

個人的なラクガキだったものが、現代にまで残り国宝になるってゆーのも面白い話だなーと思うと同時に、絵を描く人の世界、と、絵を見る人の世界との壮大な世界線の違い、みたいな精神世界の構造を想像してちょっとドキドキしました。
わたし自身、美術館めぐりというのも趣味の一つなのだけれど正直、抽象画とかちんぷんかんぷんです。関心事はもっぱら描かれた世界にあり、そういう絵の見方ってゆーのも変わっているのかもしれませんね。

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