飛鉄塊

b057“ひてっかい”と読む。

斑鳩は2001年の暮れに株式会社トレジャーが世に送り出した縦スクロールシューティングゲーム。その自機が飛鉄塊”斑鳩”。読み方に迷うが、鉄の塊がぶっ飛んでゆくイメージがそのまんまでかっこいい。

最近コトブキヤからこの斑鳩の『超絶格好ッイイ!』プラモが発売されたので描いてみた。装甲に電圧をかけることで属性を「陰」「陽」に変化させることが出来る。推進器らしき部位を想像しにくいが、公式によると左右のバインダーの内側にエンジンとノズルを内蔵、ということでこの短冊みたいなのがノズルらしい。

高度に発達した文明の産物はその外観からは機能を推論することが難しいというが、昭和の特撮世代にはこの飛鉄塊の可動部や武装はおろかその前後左右すらも判別するのが難しい。無無無ッ…それにしても格好イイ!ちょっぴり永野テイストなのも含めて。

あまりにカッコイイので思わず自分も描いてみる。

dd_m_001ずいぶん昔に妄想したコイツを元に飛鉄塊風にアレンジしてみた(ちなみに描いたのは右斜め後ろからのアングルです)。

機体上部の樽状の構造物がエレメンタルリアクターで精霊を動力源とするエネルギーコア。機体はアームドウェアとよばれるマルチマニピュレータ集合体の基底フレーム(別名『百腕巨人』)で装甲や武器やマジックアイテムなどのアーティファクトを選択装備することで機体をフレキシブルに構成するのが特徴的だ(ボルタック商店でも購入可!)。精霊機のスペックは思考結晶のほか搭乗者のスキルや魔力に左右されるためと、装甲や武器は基本的に使い捨てであることがこのようなアーキテクチャを生み出すことになった。
精霊機、気圏は勿論、基本的に星界航行運用を想定しマイクロ生命球として機能する<火星シリーズ>における個人所有で最大最強の武装(注:中二炸裂中)。
前面の弓なり状の構造物はヤーマンブレード(シルエットは斑鳩のパクリですが)。

ちなみについでに描いてみたブリタニア号は『レンズマン』の主人公が乗船する宇宙巡洋艦です。ちょっとだけ銀英伝風にアレンジ。『謎の円盤UFO』からはエリス中尉っぽいコスを。謎の円盤UFO ブルーレイ・コレクターズBOX(初回生産限定) [Blu-ray]

“宇宙艦船”を対象に、いつものようにネットであれこれと資料をあさっていると特撮というジャンルについての記事が幾つか引っかかり、なるほど、と思ったのでメモしておこう。

戦後、誕生してから絶え間なくコンテンツを提供し続けているアニメと違って、特撮というジャンルは一時期空白があるらしい(特撮業界を牽引する立場にあったとあるプロダクションについてのあれやこれやには触れないでおく)。
その結果、今の子供達の”親の世代”は特撮に対する子供時代の共同体験というものがない。そのためその子供の嗜好も含めて特撮に対する消費に目が向かないのだという。現在創作の殿堂に入っているような世代は特撮という共同体験を持ち、リスペクトした作品を多く送り出したが(エヴァとか)ああいったアニメなのに創作なのにどこかしら写実的なテイストを持つ作品は既に過去のものとなりつつあるようだ。

浮き沈みはあるが長年にわたってコンテンツを造り続ける、という意味について改めて実感した…。

ちなみに、今の”子供の親世代”の共同体験はアニメやゲームということで、今や創作の第一線を担っているこの今、どこかしらゲームテイスト全開のラノベやアニメが目立つ状況も納得がいく(昨今のラノベやアニメに物足りなさを覚えているアナタは既に世代断層を越えているのだ!)。

宇宙戦艦ヤマト2199公式設定資料集<Earth>貯め撮りしていた『宇宙戦艦ヤマト2199』をまとめ見。これは…親父が熱中するはずだ!…もとい、素晴らしいリメイク。ガ軍とかそういう表現や、ガミラスとの開戦とかの凝りようもそうだけど、宇宙戦のビジュアルなど昔のヤマトから今までのアニメで開発された技術(表現手法)がさりげなく取り込まれていて感心する。と、同時にこの違和感のなさは、リメイクしている人たちも当時の映像をこのように脳内補完してみていたんだなーなどと感動すら覚える。ガトランティス軍の登場にもたまげた。
特に良いのは効果音やBGMが当時のヤマトを目いっぱいリスペクトしていること。忘れることのない”あの音”でリメイクされたヤマトを観られるのは本当に幸せだと思った。

ああ、もっとメカ描かないといけないなあ。

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