お絵かき練習について振り返ってみた
ビスケスのキャラ設定を描き直して見た。
登場人物も沢山いて、各部のディテールなんか当然まったく覚えられないのでキャラを描くにあたってはキャラクター設定が必要。また、月日が経つとともにだんだん絵柄も変わってしまうため、たまに見直しが必要だ。
見直しにあたって引き出しに詰め込まれた古いスケッチを引っ張り出しているうちに、懐かしいものが沢山出てきてすっかり懐古モードに耽ってしまった。2013年は少しでも未来に向かって生きていたいッ!
最近はお絵かきも全てをデジタルで済ませるようになったのだけれど、昔は下描きを紙で描いてスキャナーで取り込んだり、あるいは紙に描いたラフを見ながらペンタブで描いたりといろいろ方法を模索していたなー。特に人物を書くのは結構苦手だったので最初はHowTo本も買ったり。そんな思い出に残るHowTo本なんかをちょっとピックアップしてみゆ。
人体デッサン (みみずく・アートシリーズ)
脳内で思い描いたポーズを自在に描きたい!という夢を抱いてモデル人形ともに買った本。
バランスや骨格・筋肉、プロポーションや動き、パース、面取りなど一通りのことが書いてあります。
ヌードモデルの写真とイラスト、そしてなぜか漫画絵(昭和の本なので古いものばかりですが)も引用されており判りやすいですがあまりモチベーションには繋がらなかった記憶もあります。
とにかく手足のねじれる方向で輪郭のふくらみの方向に違いがあるとかそんなことを学べたような気がします。
脳の右側で描け
中二脳な私は次に”絵についてもっと理屈っぽい本はないのかなー”と思いこの本に出会いました。
当時デッサンの本に行き詰まっていたので絵を描く、絵を見る、考える、感じるといった文字通り絵に関する理屈についての説明が新鮮でした。読み返すことはないですが、絵をひっくり返したり輪郭や升目で採寸して確認したりすることを学べたような気がします。
ちなみにL<->Rモードの切替はソフトウェア開発においても役に立ちます。
快描教室―きもちよ~く絵を描こう! マンガの悩みを一刀両断!! ComickersMOOK
絵の描き方とマンガの描き方はなにか違うような、と自分に言い訳をしていた頃この本に出会いました。
(当時ちょうど著者の菅野さんのマンガ『亜州黄龍伝奇』を読んでいた)
これはマンガ好きな人ならば読み物としても普通に面白い内容だと思います。マンガ作画に関する基本的な事柄もまとまっていますが、個人的には巻末の投稿マンガの添削がとても参考になった気がします。
その後、しばらく個人的な事情からお絵かきを中断。
・・・時は流れ時代は変わり世界はインターネットで繋がりました。
遠ざかっていたお絵かきを再開するも時代はデジタル。
お絵かきソフトに慣れること、特にペンタブレットを使ってディスプレイを見ながら絵を描くのが最初の壁だった気もします。
この壁を乗り越える本には出会えませんでしたが、変わりにネットで自作絵を公開し意見してもらうことがすごく効果的でした。何を言ってるのかわかりませんので以下例。
これは(恥ずかしながら)当時のものです。aから順に投稿->添削後の順になっています。画像掲示板に絵を貼り付けると絵への指摘をいってくれるので修正してまた見てもらう、みたいな流れですね。以下記憶にある当時の指摘です。
- (a)への指摘
・肩の方向がおかしい。右肩はもっと後ろのはず。
・手の方向が不自然。獲物の重心とバランス取れてない。
・ヘアスタイルが不自然
- (b)早速直してみた。私的にはよくなったと自覚。
・右肩後ろ杉。
・首が長い。
・足が短い。
・右足下がっているの不自然。ねじりすぎじゃね?
- (c)刀のラインが繋がってなかったのであわせて修正。
・体幹が曲がりすぎ。腰だけ前過ぎる。
- (d)足を前に。デジタルすごいッ!(アナログならこんな指摘には対応できない・・・)
・…なんだかつまらない絵になったね。
・オレ的には首が長くてちょっとぐらい不自然なのが個性的で好きだった。
わたしは個人的に(b)が好きです。
絵には個人個人の好みが分かれるので最終的には自分の好みを出していくことが大切なんだなーということを学べたような気がします。(指摘してくださった人ありがとうございました本当に感謝)