ま、要はマニュアルトランスミッションね
ファミレスでバイトする学生。平日の昼間から店にやってきた制服姿の一人の女子高生に見つめられる。
突然呼び止められたり、わがままを言われたり。同僚からは「何アレ?オマエの知り合い」などと押し付けられる。アタマいてぇ・・・。
な どと思っているとホントに頭が痛くなってきた。早々にバイトを切り上げて原付にのり家に向う男の後ろから突如現れる黒塗りのリムジン。街中であるにもかか わらず、そのリムジンは男の乗る原付を追い回し始める。赤信号だろうが、一方通行だろうがかまわず男を追い回してくるリムジン。
地下道にもぐったり、階段を駆け下りたりと逃亡を試みるも、どういうわけなのか行く先を読んでいるかのように現れる。
そ してついにハンドルをきりそこない原付ごとショウケースにつっこんでしまう男。コレで終わり!と観念した男はしかし、自分が怪我すらしていないことに気づ く。観ると自分の周囲に見えない力の壁があるかのように。ショックで事態が把握できない男の目の前にドリフトして横付けされるリムジン。その扉が開く。
「オマエ、わたしと一緒に来い」
そう言いはなって不敵に笑うは、先ほどファミレスにいた女子高生だった。
女子高生の名は伏姫 鶫。某財閥の一人娘というやんごとなき身分のお嬢様。男が持つ超能力に目をつけ、自分がこれからつくる超能力集団にスカウトにやってきたのだ、ちなみにオマエに拒否権はない、と告げる。あの事故はそうなった、TVじゃやってねーか!?
問答無用で連れ込まれた某高級ホテルの最上階スイート。ここに暮らしているようだ、っていうかホテル暮らしかよ?っていうか、意味わかんね?超能力?何それ?バカなの?死ぬの?っ、
ずがん!
男 の目のまで壁一面を閉めていたプラズマ画面が粉々に吹き飛ぶ。呆然として言葉を失う男の前でふたたび涼しげに笑う女子高生がその破片を拾い上げながら、軽 くふっと息を吹きかけると今後は部屋全体に散らばった破片がパラパラとまるで動画逆再生のようにひとりでに動き出しあれよあれよというまに組みあがって壁 に収まる。しまいにぷつんと電源が入って何事もなかったかのようにニュースが流れ始めた。
「超能力よ。わかる?」
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こんな感じのシーンを妄想しながらの日記絵。
昔 は流行りもののようにあった超能力ものだけれど、最近はそのものずばりっていうのもあまり見かけないので、今風な感じでの超能力集団ものが読みたい。ちな みに、この後の展開は、オレにはそんな力ねえ!という男に向って”心配ないわ、これからわたしがすーっとつきっきりで教えてあ・げ・る♪という感じで超能 力女子高生との生活が始まる。超能力の使い方はもちろんその理論や原理についても専門家並に詳しい少女。力の制御コツは、そうね・・・ま、要はマニュアル トランスミッションね♪甘くも厳しい特訓の日々に重ねて他の超能力者のスカウトに西へ東へと日本を駆け回る。能力的にはほとんどバケモノとしか思えない少 女だったが一方で一般常識に疎いところや以外にも素直で優しい面を垣間見、好感度パラメーターを上げる日々を送る。
序盤の展開はこんな感じで、話の骨子はこの無制限に万能な力をなんのためにどうやって使うかっていうことをあれこれ考えてみて、それをすべて実現するとか、そんなの。
そんな妄想作品を延々と脳内アニメ再生しながらポンチ絵を描く毎日もいいとわたしは思う、考える。