敬頌新禧
2019…
終末戦争や原子力で動くASTRO BOYの誕生を乗り越えて『AKIRA』と『ブレードランナー』の世界がやってきた。車は空を飛んでおらず、列車もチューブを走ってはいないが、テレビ電話は普通だし、「これ欲しい!」といえば(マネーパラメータが続く限り)品物が届くし、ゴーグルをかぶれば超人的な力を手にして空も飛べる(ただしオープンワールド)時代になった。
リニア中央新幹線の誕生までにはあと8年待たなければならないが、8年なんてあっという間である。日記でもたびたび言及しているけれど本当に月日の流れること早き事…。最近知ったのだけれど、この歳を重ねるごとに時間の経過が早くなる現象は『ジャネの法則』と呼ばれており、生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)と19世紀(仏)心理学的に説明される。
Paul Janetの主張によると、私たちが心理的主観的に認識する時間の流れは、それまで生きてきた質,量的な時間、との対比によって測られるのであると。子供のころは自身の持っている記憶=時間が短いために相対的に(自分の人生のなかの)今の一分一秒を長く感じるという説は確かに、と思わせる。質,量的な時間とは過去の追想される時間の長さであり、楽しい時間はあっという間に、退屈な時間は長く感じるということで、人の時間の活用術はまさにこれまでの人生経験値の積み重ねによるものだといえよう。
これは、人は過去を振り返ることで初めて時間の流れる速度を認識把握するという認識の構造に基づいている法則なのだと理解。
たしかに、「お正月ももう終わりだなぁ」って思うとき、この一週間の振り返りとそれまでの人生の時間との比較を無意識に行っているのであって、一週間短い、となるか、一週間なんて一瞬だなとなるか、の違いだ。この”感じ方”が人の浮き沈みに影響を及ぼすなんて…無意識の力恐ろしい。しかし、この心理的な仕組みを逆手にとって時間の概念を錯覚させるトリックができないかな(ミステリ思考)、あるいは、毎日をより楽しく過ごせないかな(ライフハック思考)、それとも空から2.5次元の女の子が降ってこないかな(ただの妄想)…。
このお正月、さっそく山に登り、初めて山頂で湯を沸かして温かい食べ物を食べた。下界を睥睨しながら食するスープ美味しい!最近(21世紀)は道具も携帯食も進歩していろんな楽しみが増えてるような気がする。増え続ける医療費を抑えるために政府によって推し進められている健康志向だが、健康って大切だなーって思う。
というわけで今年は、ゆるいアウトドアで健康になる、を頑張ってみたい!…という妄想。